
2015年に三重県がいなべ市で捕まえ、連絡を怠ったまま他県の滋賀県内にリリースして問題になったツキノワグマが今月10日、岐阜県養老町内の山林で罠にかかっているのが見つかった。
その後、このツキノワグマは地元の猟友会員に射殺された。
ことの経緯
- 2015年5月17日、三重県いなべ市でワナにかかったツキノワグマを、三重県の担当者が滋賀県境に放つ。
- 5月27日、滋賀県多賀町の住民女性が、自宅付近でクマに襲われる。
- クマが出没した理由を滋賀県や多賀町が調査。これまで周辺でクマの目撃例がほとんどないため。
- 三重県いなべ市で罠にかかったクマを、三重県の担当者が滋賀県境に放したという記事を新聞で発見。
- 滋賀県の担当者が三重県側に確認したところ、県境の三重県側ではなく、滋賀県側にある多賀町の山中にクマを放したと確認。
- 5月28日、三重県の幹部職員が滋賀県庁を訪れ、謝罪。
- 調査機関に依頼して三重県がDNA鑑定を実施。その結果、三重県が放ったクマと女性を襲ったクマは別の個体であると判明。
- 「そもそも、よその県にクマを放しておいて連絡すらしないなんて、常識では考えられない」と滋賀県が立腹。
- 5月28日から三重県がクマの捜索を開始。※クマには発信機がつけられている
- その後の追跡調査で、岐阜県の海津市や養老町辺りにいることを確認。
- 今月10日、岐阜県養老町内の山林でワナにかかっているのが見つかり、射殺。←今ここ。