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世界の神話 日本神話の神々 ツクヨミノミコト編

投稿日:2017年4月7日 更新日:


三貴子であり、月の神であるツクヨミノミコト

太陽神であるアマテラスオオミカミに比べて、月の神であるツクヨミノミコトの登場シーンは多くありません。

しかし、数少ない登場シーンにおいて、食物を生み出すという重要な役割を果たしています。

登場しないよツクヨミ

ツクヨミノミコトは三貴子の一人であり、月を司る神です。

三貴子は、イザナギノミコトが黄泉の国から戻り行った禊で最後に生まれた三柱の神々のことです。イザナギノミコトが生んだ神々の中で最も貴いことからこの名前がついています。

同じ三貴子であるアマテラスオオミカミとスサノオノミコトにはたくさんの伝説が残っていますが、このツクヨミノミコトにはあまり記録が残っていません。

なんと、男神か女神かもあいまいなくらいです。男神と一般的には言われていますが、万葉集のツクヨミの歌には「女神とされている」という解釈もあります。

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食物の起源と昼夜の誕生

日本書紀には、そんな数少ないツクヨミノミコトの記録が残っています。

そして、そこには昼と夜が誕生したことと、食物が誕生したことの経緯が記載されているのです。

食物の起源

どういうことか?

あるとき、アマテラスオオミカミの命令を受けたツクヨミノミコトはウケモチノカミの元に訪れます。

貴い神の来訪に、ウケモチノカミはたくさんの御馳走を用意して出迎えます。

しかし、この御馳走がツクヨミノミコトの逆鱗に触れて、ウケモチノカミを斬り殺してしまいます。

理由は、この御馳走がウケモチノカミ口から吐き出されたものだったからです。

ウケモチノカミは、陸に行っては米を吐き出し、海に行っては魚を吐き出し、山に行っては獣を吐き出したのです。

そして、この様子を見たツクヨミノミコトは怒ってウケモチノカミを・・・・・・。

かくして、ウケモチノカミは亡くなってしまいますが、ウケモチの死体からは多くの食物が誕生したのでした。

この伝説は食物起源神話と呼ばれます。

ウケモチノカミの体から生まれた食物は下記になります。

  • 頭部:馬、牛
  • 額の上:アワ
  • 眉の上:蚕
  • 目の中:ヒエ
  • 腹の中:稲
  • 陰部:大豆、小豆、麦

※なお、食物起源神話は古事記にも描かれています。古事記の場合は、殺したのはスサノオノミコトであり、食物になったのはオオゲツヒメでした。

昼夜の誕生

ウケモチノカミを斬り殺したツクヨミノミコトは高天原に戻り、このことをアマテラスオオミカミに報告します。

そうすると、アマテラスオオミカミはこの非道を糾弾して、ツクヨミノミコト絶縁を言い渡したのです。

かくして、絶縁した二人は会うことがなくなり、太陽(アマテラスオオミカミ)と(ツクヨミノミコト)は交互に姿を現すようになったのでした。

めでたし、めでたし?

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