文学/書評

絶対に読むべき 熊嵐の書評【アニマルサイコホラー】

投稿日:2017年4月18日 更新日:


熊嵐を読んだので、書評を書きました。

よろしくお願いします。

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アニマルサイコホラー?

熊嵐(くまあらし)を読んだ。ずいぶん昔の作品だが、「それでも町は廻っている」という漫画で主人公の嵐山歩鳥が言及しており、気になったのでこれを機会に読んでみた。

この作品は、北海道の開拓村で実際に起きた熊による連続村人殺害という惨事をもとにしたドキュメンタリーであり、そういった意味においてはアニマルサイコホラーと言える。

ある場面において、連れ去られていた死体を村人は回収することに成功し、葬式をあげる。

しかし、熊は自分の保管していたエサを取り戻すために、葬式会場を襲撃する。

こんな感じで熊は次々と村人を襲撃して殺害していく。村人には複数の銃携行者もおり数の面でも熊に勝っているが、熊の恐怖に侵された烏合の衆ではもはやどうすることもできない。

さらに、救いを求めた羽幌分署の分署長たちも役には立たない。分署長は、組織を指揮する能力はあるが、熊に対する知識はなく。また指揮を受ける人間が近隣の村から集められた村民なのである。どうしようもない。

だが、そんなときに一人の孤高の猟師が登場する。

どうしようもない恐慌状態に陥った村人は一人の猟師に熊退治を要請することにしたのだ。

この猟師は普段はくそみたいな荒くれ者だが、今回の熊による狂気的な事件では獅子奮迅の活躍を見せる。

長年培われた経験により熊の行動を読みどんどんと追い詰め、最終的には一人で熊を退治するのである。

この作品は、アニマルサイコホラーである。しかし、それだけではない。一人の猟師が抱える熊に対する恐怖とそれに対するあまりにも人間らしい発露や、熊猟師に長年特化したことによる他者との乖離、などの猟師がおそらく抱えているだろうと推察できる描写もある。人間の心理描写をうまく扱った作品なのである。

 

 

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