エジプト神話

エジプト神話の神々 ホルス【鷹の神】

投稿日:2017年4月13日 更新日:


ホルスは、地上の王であったオシリスの息子です。

オシリスからセトに奪われた地上の王位をのちに奪い返しました。

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やっとホルス

鷹神ホルス。

彼の出自は、たいへん複雑です。

彼が登場する神話は、地域により系譜や神格が大きく異なっていました。

が、多くの要素が次第にうまく統合していきました。

このようにして、個性の統合された一柱のホルスが生まれました。

おや? どうやって!

Wikipedia – ホルス神像

ホルスの出自は神秘に満ちています。

どういうことかと言うと、ホルスは冥界の神であるオシリスと地母神イシスとの間に誕生したとされますが、2人がいたしたときにはセトのせいでオシリスに男性器はなかったはずです。

つまり、男性器のないオシリスとイシスからホルスは誕生したわけですから、おや?どういうこと、となるわけです。

その後、謎のベールに包まれて生まれたホルスは、イシスによってナイル川のデルタに生まれてすぐに隠されました。

理由は、オシリスを殺害したセトからホルスを遠ざけるためでした。

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セト→ホルス

オシリスの死後に、セトが簒奪した王位は最終的にはホルスのものになります。しかし、これには長い年月がかかるのでした。

経緯はこうです。

オシリスの死後にセトが王位につきますが、ホルスは自分に正当の継承権があると主張しました。

こうして、2人は相争うことになったのでした。

当初は、ホルスの主張を多くの神が支持していましたから、王位継承問題はすぐに決着がつくものと思われていました。

しかし、セトの王位を最高神ラーが支持したために、この問題は膠着状態に陥りました。

結果として、この膠着状態が80年にわたって続いた末に、やっとホルスは王位を継承できました。

正当派と力派の戦い

セトとホルスの間に勃発した王位継承問題は、まさしくオシリスの息子を支持する正当派とセトの力を支持する力派との争いでした。

そして、この争いは80年間も続きます。

ここでは、80年間にもわたって続いた混乱の一端をご紹介します。

低レベルな競争

王位継承問題に決着をつけるためにセトとホルスは対決を行うが、これがとても低レベルなものだったのです。

例えば、石の船を水上に浮かべたり、水中での息止め対決を行ったりなどでした。しかも、ルールを互いに破るので決着はつきませんでした。

ラーのそしり

あるとき、セトの王位継承を支持していた主神であるラーはホルスを口汚い言葉で罵ります。

すると、これを聞いていた周囲の神々からラーは不評を買ってしまいます。

かくして、信用が失墜したラーはとても落ち込み、自らの神殿に引きこもってしまうのでした。

イシスの裏切り

セトとイシスは姉弟でした。

このことから、イシスはセトに情をかけて息子であるホルスを裏切ってしまいます。

その後、母親の裏切りに怒り心頭したホルスは母イシスを殺したのでした。

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