神話 北欧神話

世界の神話 北欧神話の幻獣たち ヘル編

投稿日:2017年1月13日 更新日:


日本の神話にはたくさんの動物が登場します。お稲荷さんであったり狛犬であったり、いろいろな姿で登場して神様につかえていたりします。

もちろん、神話に動物が登場するのは日本だけではありません。世界中で語り継がれてきた神話の中にもたくさんの動物が登場します。

本シリーズでは、その中でも北欧神話に登場する動物に焦点をあてます。そして、その第三回目である本記事は、ヘルを紹介したいと思います。

冥界の女王ヘル

ヘルという名前は「隠す」・「秘密にする」という意味です。インド・ヨーロッパ祖語の*Kel-に由来するのですが、これは英語のhellと語源が共通しています。まさに、冥界を支配する女王の名前にピッタリです。

親は神の一柱であるロキで、兄弟には、巨大な狼であるフェンリルや巨大な蛇であるヨルムンガンドがいます。ロキの3兄弟はこの後、後に災厄をもたらすと予言されて、主神であるオーディーンの命によりそれぞれが大変な運命を歩むことになります。フェンリルは鎖につながれて、ヨルムンガンドは人間界を取り囲む冷たい海に捨てられてしまいます。

・・・・・・なんと、ヘルは冥界に捨てられてしますのです。

そして、冥界の女王となったヘルは主神オーディンにより死者を支配する役目を与えられます。

死者の生還をつかさどるもの ヘル

冥界の女王であるヘルは北欧神話でただ一人死者を蘇生できる人物です。

例えば、こんな話が残っています。

愛と結婚と豊穣の女神であるフリッグの命令を受けたヘルモーズが彼女の息子であるバルドルの蘇生をヘルに懇願しました。ですが、ヘルは条件を出します。世界の住人全員がバルドルのために泣くのならば、蘇生させてもよいと。

・・・・・・結果、バルドルが蘇ることはありませんでした。

 

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