
日本に仏教が伝わって1000年以上がたちますが、仏教はすべてこの人から始まっています。そうです。仏教の開祖である「シャカ」です。
ということで、まずシャカという名前の由来を説明して、生涯における4つの重大事件である「誕生」・「成道」・「初転法輪」・「入滅」について、ご紹介していきます。
名前の由来
本名は、ゴータマ・シッダールタといいますが、シャーキヤ族の王子として生まれたので日本では、「釈迦」とか「お釈迦さま」と言われます。
誕生
シャカの誕生はこういった逸話で始まります。
母親マーヤ―の右のわきの下から誕生した釈迦は、生まれるとすぐ7歩あゆんで、右手で天を、左手で大地を指さして「天上天下唯我独尊」といったと伝えられる。
出典:雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 仏教(p.29)
このような逸話で始まるシャカはシャーキヤ族の王子として生まれたので、何不自由のない生活を送ります。なんと、結婚もして子供も生まれます。
しかし 29才のときに、これらすべてのものを捨てて、修行生活に入ります。
成道
修行生活に入ったシャカは様々な師に教えを請い、さらには6年間にもわたる苦行生活に入ります。
ですが、あるときシャカは苦行には意味がないことに気が付きます。それから、苦行をやめて、現在のインド北東部のガヤーで菩提樹という木の下で禅定に入ります。
そして、シャカは悟りを開いて、仏陀となったのです。成道というのは、仏教の修行者が悟ることで、仏陀というのは悟った人というような意味があります。
初転法輪
さて、悟りを開いたシャカですが、実は悟った内容を人に伝えるかどうか最初は迷っていました。
~もしわたしがこの法を説いても、人々がわたしのいうことを理解しなかったならば、わたしはただ披露し困憊するばかりであろう
出典:阿含経典2(p.484)
しかし、最終的には伝道を決意します。
彼らに甘露の門はひらかれたり
耳あるものは聞け、ふるき信を去れ
梵天よ、われは思い惑うことありて
人々に微妙の法を説かざりき
出典:阿含経典2(p.488)
そして、サールナートの地で、5人の旧友に向かって初めて説法を行いました。これが、初転法輪です。法輪というのは仏教の教義のことです。
この説法の内容は、四諦(4つの真理)と八正道(8つの実践方法)に関係があったそうです。
入滅
初転法輪の後も伝道の旅をつづけたシャカですが、故郷へ向かう途中のクシナガラの地で死んでいまいました。仏教ではこの死を入滅といいます。