北欧神話

世界の神話 北欧神話の幻獣たち フェンリル編

投稿日:2017年1月12日 更新日:


日本の神話にはたくさんの動物が登場します。お稲荷さんであったり狛犬であったり、いろいろな姿で登場して神様につかえていたりします。

もちろん、神話に動物が登場するのは日本だけではありません。世界中で語り継がれてきた神話の中にもたくさんの動物が登場します。

本シリーズでは、その中でも北欧神話に登場する動物に焦点をあてます。そして、その第二回目である本記事は、フェンリルを紹介したいと思います。

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巨大狼「フェンリル」

鎖をつなぎに行った神テュールの腕を喰いちぎるフェンリル NKS 1867 4toに描写

フェンリルという名前は「地を揺らすもの」という意味です。母親が女巨人であるアンクルボザであり最終的には主神であるオーディンを飲み込んだほどであるから、この呼称は妥当といえます。

親は神の一柱であるロキで、兄弟には、巨大な蛇であるヨルムンガンドや冥界の女王であるヘルがいます。ロキの3兄弟はこの後、後に災厄をもたらすと予言されて、主神であるオーディーンの命によりそれぞれが大変な運命を歩むことになります。ヨルムンガンドは人間界を取り囲む冷たい海に捨てられ、ヘルは冥界に捨てられてしまいます。

・・・・・・なんと、フェンリルは鎖につながれてしまうのです。

最初は普通の狼であったため神々の監視下に置かれるだけだったフェンリル。しかし、母親が女巨人だからなのか徐々に成長して、大きな力を持つことになります。そしてその結果、その力を脅威に感じた神々により拘束されてしまうのです。

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壮絶な最後

最終的にフェンリルは神々により鎖でつながれてしまいます。しかし、3回つながれたうちの最初の2回は鎖を食いちぎります。ところが、神々はまだあきらめません。なんと、絶対にちぎれないようにドワーフにグレイプニールという魔法のひもを作らせて、それにより完全に拘束してしまうのです。

完全に拘束されたように見えたフェンリルですが、北欧神話における終末の日であるとされるラグナロクには自由となり、神々との決戦の地であるとされるヴィーグリーズに赴きます。

そして、そこで主神であるオーディーンに戦いを挑み、巨体を活かして飲み込みますが、オーディーンの息子ヴィーザルにより殺されてしまうのです。

その最後は、剣で心臓を貫かれたとも、上あごを手でつかまれ下あごを靴で踏みつけられて、口を上下に引き裂かれたとも言われているのです。

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