仏教

ダライ・ラマ「転生活仏」廃止を検討中 中国の干渉を懸念

投稿日:2015年10月26日 更新日:

Dalai Lama

 チベット仏教ダライ・ラマ14世が「転生活仏」制度に言及している記事(※1)を見かけたので一部編集・加筆により紹介する。

 チベット仏教の重要な仕組みである「転生活仏」制度についてダライ・ラマ14世は難しい決断を迫られている。

 チベット仏教のリーダーであるダライ・ラマ14世はアメリカのThe New York Timesのインタビューで「自身が最後のダライ・ラマになるかもしれないし、チベット外にダライ・ラマが現れるかもしれない、または、女の子になるかもしれない」と述べ、「転生活仏」制度が現行のまま存続しない可能性を示唆した。

 「転生活仏」制度を廃止する理由として、「次世代のダライ・ラマが『よろしくなく』てダライ・ラマという地位を損なう可能性がある」からだとダライ・ラマは語った。自身が死んだあと、ペットのようなダライ・ラマを中国が選出し、そのダライ・ラマが中国を利するように行動し、チベット売国奴になることを懸念しているようだ。

 「悲しいことに先例がある」とパンチェン・ラマに触れてダライ・ラマは言った。パンチェン・ラマというのは、ダライ・ラマの次にチベットで重要な活仏である。パンチェン・ラマ10世が1989年に亡くなった後に、チベット人に後継者と選出された赤ん坊をさらって、パンチェン・ラマ11世として別の子供を中国は擁立した。そして、本物のパンチェン・ラマがどうなったのかを誰も知らない。

 これに対して、北京は、話に怒りをあらわにしている。北京は、チベットをコントロールするために次世代のダライ・ラマを選出したいからである。だから、中国共産党無神論者たちは「転生活仏」を続けるべきといっている。

 新しいダライ・ラマが後を継ぐかどうかについて、ある種のチベット人亡命者による投票と中国内のチベット人による協議を開催するだろうと、ダライ・ラマは示唆した。そして、90歳を自身が迎えるころにはこの問題は正式に解決するだろう、と述べた。

 

※1:(http://www.nytimes.com/2015/07/16/opinion/nicholas-kristof-dalai-lama-gets-mischievous.html?ref=topics&_r=1

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