
創造を司る神であるブラフマー。
宇宙の根本原理であるブラフマンを擬人化した神でありながら、人々の間の重要度は低いようです。
創造の神ブラフマー

Wikipedia – チェナケシェヴァ寺院のブラフマー像
ヒンズー三大神の一柱であるブラフマーは、日本においては梵天(ぼんてん)という名前で知られています。
インド哲学における重要な概念であるブラフマンを擬人化したのが創造を司る神であるブラフマーです。
一般的には、4つの手と4つの顔がある知的な老人として描写されます。
ある説によると、もともとブラフマーには5つの顔がありましたが、シヴァに対して無礼な話し方をしたために一つ切り落とされて4つになったそうです。
人気低いよブラフマー
インド神話の第二成立過程の時にバラモン教徒の間でブラフマーは崇拝されていました。
が、シヴァやヴィシュヌへの信仰が高くなると相対的にブラフマーの人気は低くなります。
もともとがブラフマン由来で抽象的すぎるとか、
創造の仕事はもういいとか、
さらには、シヴァもヴィシュヌも創造できるよね?とか、
いろいろ言われたのでした。
かくして、三大神の中でもブラフマーは人気が低い神となったのです。