文学/書評

「読書の技法」を読んで正しい知識を効率的に身につける方法を学ぼう

投稿日:2015年9月17日 更新日:


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読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門 | 佐藤 優 | 本 | Amazon.co.jp

正しい知識を効率的に身につけていきたい人にこの本はおすすめである。

読書の要諦は、著者によると「基礎知識をいかに身につけるか」らしい。モスクワ大学で著者が講師をしている時に出会った 「知の巨人」を見てそう気づいたそうだ。その「知の巨人」は、とにかく大量に素早く読書ができる。しかも、字面を追うだけではなくて、きちんと理解している。「一日に学術書を700ページから1000ページ読」んでおり、「気晴らしだと言って、その合間に小説を読み、それが同じくらいのページ数」になるらしい。

このすさまじい読書量とその素早さを著者は、「大学入学前に徹底的に教科書を読み込む」ためだという。大学入学前に、「知の巨人」に代表されるロシアの知的エリートは「一年ずつかけて古代史・中世史・近代史・現代詩を学」び、しかも、「それぞれの教科書が500ページほど」あり、「国語の教科書はそれ以上に厚い」らしい。彼らの知的体力と強靭さはこのように身につけた基礎知識を土台にしているのだ。

基礎知識を身につけるためには熟読が必要であり、熟読する本を選定するために速読が必要なのだと著者は語っている。熟読の技法と速読の技法については著書に詳しく記述してあるので興味のある人は読んでみるといい。

著者によると「字面を追うことと読書は、まったく異なる。~とりあえず言葉の意味がなんとなくわかる(この「なんとなく」がくせものだ)ということと、テキストの内容を理解することは、本質的に別の事柄だ」といい、基礎知識を身につけたてからその上で応用書(難しい本)を読むことを進めている。

著者の言うとおりの読書技法を私は実践してみた。今までは、分からないことがあってもそのまま飛ばして読んでいたことがあった。しかし、この著書を読んでからは読む順番を意識するようになった。そうしていると、基礎知識を積みながら読むことができるため、全く分からなくて読むことが少なくなった。これは、正しい知識を効率的に身につけていることを意味する。

しかし、自分の基礎知識ではまるで歯が立たない、難しい本を読むことを私は否定はしない。なぜなら、その過程で培われる脳力があるからである。難しい本を読むと多くの疑問がともない、その疑問に対して様々な推測を行うことで脳が活性化される。

どういった読書をするのか、それは目的次第だと考える。難しい本を読んで色々と推測してみたいなら、そうすればよい。しかし、正しい知識を身につけながら効率的に学習したいという人間には「読書の技法」を読んでみることを進める。

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